IDCインプラント研究所
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インプラントと抜歯

抜歯とインプラント埋入手術を同時に行う処置です。患者さんにとって、外科処置を2度に分けずに1度にできるので、喜ばれます。
医学的にも治療期間を短縮し、同時に体への外科的侵襲を軽減できるのです。
1989年にLazzaraの発表した論文では抜歯即時後インプラント埋入の注意点を記載してあります。
・インプラントがしっかりと安定していること(初期固定が良いこと)
・インプラントは軟組織の再生を考慮して2o深く埋め込むこと(2o根尖側に埋入)
・上皮の侵入を防ぐ(骨の再生するスペースを確保) です。

抜歯すると、歯肉に穴ができます。この穴をどのように閉鎖するかを検討した論文があります。
1994年のLangerの論文で抜歯する歯を削って歯ぐきに覆われるようにする方法を発表しています。1997年Landsbergの論文では、抜歯してできた歯ぐきの穴を口蓋の歯ぐきを移植することを発表しています。

2001年のPaolantonioの論文で、抜歯した空間にインプラントを埋め込んだ時にできる隙間について述べています。この水平的隙間(Horizontal defect)が、抜歯後即時インプラント埋入の問題点のひとつです。この水平的隙間が2o以下の場合、骨との結合状態は成熟した骨にインプラントを行ったときと差はないと報告しています。つまり、水平的隙間が2o以下なら骨との結合に問題ない事を意味しています。

このようなことから、適切な方法と技術によって抜歯と同時にインプラント手術を行うことは、有効な方法です。勿論、同時に行はない方が良い場合もあります。


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